介護業界は、ケアスタッフとして現場で介護業務を担う人がほとんどですが、更に責任ある仕事をしたい時や介護計画を立案する仕事に就きたい時は、キャリアアップをする必要があります。ホームヘルパー2級や介護職員初任者研修の各資格を有して働いている場合は、実務経験などの一定条件を満たしていれば国家資格の介護福祉士試験にチャレンジすることが可能です。この資格を取得すれば、5千円や1万円程度の資格手当がもらえる事に加え、実績を積んでいけば施設の役職や後輩の指導役に就ける可能性もあります。介護福祉士試験の受験は、パートタイマーやアルバイト勤務の人も受けることが可能なので、50代や60代で働き始めた方もキャリアアップが出来ます。
介護福祉士の実務経験を5年以上積んだ場合に、受験資格が得られるのがケアマネジャーと呼ばれる介護支援専門員であり、実務研修受講試験合格と実務研修を終えれば資格取得となります。ケアマネジャーになると、地方自治体の地域包括支援センターや民間の老人ホームなどで介護計画の立案に関わることもできるでしょう。ケアマネジャーは、これまでの介護で世話をする側面に加えて、介護サービス利用者とその家族からの相談業務にも携わるので、相手に寄り添ったきめの細かい対応力が必要になります。介護支援専門員実務研修受講試験は、1年に1回のみの試験になっていて難易度が高いことから、仕事をしながら時間を掛けてじっくりと勉強に励んでおきましょう。介護業界の場合、頑張れば頑張っただけキャリアアップに近づくことができるため、普段から意識して行動することが大切なのです。